日之出辨財天 [戻る]
裏高尾の蛇滝入口にある千代田稲荷大明神は火災で焼失して
しまったが、その境内にある日之出辨財天は無事に残っている。
ガラスサッシが取り付けられた覆屋は、山を背にした岩場の上
にある。
その前の地面には平らな石が並べて置かれていて、よく見ると
辨天社を囲むように円形の窪みが見られることから、辨天社を
中心に石で組まれた丸い池があったと考えられる。
池は、山から流れ出す清水を利用していたもので、辨天社の
中の島へ渡るための橋代わりの飛び石もある。
日之出辨財天に関する由緒などは不明である。
覆屋の中を拝見すると、辨天社の社殿がある。
小さいながらも細かい彫刻が施された本殿。
本殿に奉じられた鏡。
本殿の前に見られる、蛇の姿をした宇賀神は弁財天の化身とも
言われている。
辨天社の両隣にある、千代田稲荷大明神の拝殿と出世不動尊
の社は火事で焼失してしまい無残な姿を晒しているが、辨天社
は無事に残っていたことに安堵する。。