千代田稲荷大明神 [戻る]
裏高尾を通り抜ける旧甲州道から蛇滝方面へと入り、浅川老人
ホームを過ぎると、右手に石鳥居が立っている。
鳥居に掲げられた扁額には「千代田稲荷大明神 日之出辨天」
と彫られている。
鳥居には手書きの由諸書きが取り付けられている。
千代田稲荷大神
当神社は太田道灌が千代田城(現在の皇居)築城に際し守護神
として城内に勧請し後に徳川家康公が紅葉山に厚く祭ったもので
あります。
明治維新の際、信仰厚き女官(滝山)によって城下に移され後年
神縁に導かれ紅葉山と称せられる当地に奉遷されるに至りました。
稲荷大神は伊勢外宮豊受大神と同神にて衣食を司り商賣繁盛
祈願達成の守護神であり近時においても当大神に祈願して開運
幸福を得られた方々の実例が数多くあります。
境内には日の出弁財天外諸神佛がお祭りしてあります。
御参拝をおすすめします
(由緒書きより)
石鳥居の先には長い石段があり、途中には立つ数基の鳥居を
潜り抜けながら登っていくと、社殿の前に出る。
ところが、そこで思わぬ光景に出会った。
そこにあるはずの拝殿の屋根が垂れ下がり、柱は黒く焦げて壁
は無くなっていた。
どうやら火事に遭ってしまったようだ。
昨年の3月に訪れた際には何事もなかったので、それ以降に
火災によって焼失したものと思われる。
境内にあった、出世不動尊焼失しいたが、千代田稲荷大明神
の本殿と日之出辨天社が無事だったのは不幸中の幸いか。
しかし、何とも残念なことである。
左下の写真は、昨年3月に撮影した拝殿
右下の写真は、焼けずに残った本殿