八王子の景色   源平池                                                [戻る]



段葛を過ぎて鳥居を潜ると参道の中央に赤い太鼓橋が見える。
その両側に広がるの源平池である。

八幡宮に向かって右側が源氏池、左側が平家池である。

源平池
鎌倉ノ幕府ハ始メ大藏ニ在リシガ嘉禄元年政子薨ズルト
共ニ將軍藤原頼経之ヲ宇都宮辻ニ遷シ後十一年ニシテ
嘉禎二年再ビ此ノ地ニ遷ス爾来九十八年頼経以後六代
將軍相繼ギテ政ヲ此ニ聴ケリ元弘三年新田義貞ノ鎌倉
ニ亂入スルニ及ヒテ廃絶セリ
   大正七年三月建之           鎌倉町青年会

源氏池には島が3つ造られていて、「三」は「産」に通じ、源氏の
繁栄を意味している。
写真の中央に見えるのが最も大きな島で、旗揚弁財天社が
祀られている。
源氏池には源氏の白旗を表す白い蓮を植えたという。









平氏池には島が4つ造られていて、「四」は「死」に通じて平氏の
滅亡を意味する。
平氏池には平家の赤旗を表す赤い蓮が植えられたという。

だが、今では源・平の両方の池に白と赤の蓮の花が咲いている。
夏の強い日差しの下で咲く蓮の花は実に美しい。