ヤマブキ [戻る]
下恩方町の小田野城跡への道を上っていると
ヤマブキの鮮やかな黄色の花が見事に咲いていた。
ヤマブキは、明るい雑木林や道端などどこにでも咲いていて、
特別な花として見てきたことはなかったが、
あらためてよく見ると、花弁の色も形も思いの外美しいものだ。
ヤマブキと言えば思い出すのが太田道灌。
落語の「道灌」によっても知られているが、
文武に秀でた道灌が、山吹の歌の故事を知らなかったことを
恥じて、歌道にも精進するという話。
「蓑ひとつだに無きぞ」にかけた「実のひとつだに無きぞ」は、
ヤマブキが実を結ばない花であるからという。
だが、調べてみるとヤマブキは結実するという。
ただし、八重咲きのヤマブキは結実しないのだとか
先入観だけで物事を判断してはいけないといういい事例か。
2014年4月撮影(下恩方町)