八王子の景色   サイハイラン                                              [戻る]



八王子城跡の八王子神社がある中の曲輪から本丸へと向かう
道端にサイハイランが咲いている。

漢字で書くと「采配蘭」。
その花の形が、戦国武将が軍勢を指揮するために持つ采配に
似ていることから名付けられた。
そんな花が、戦国の城跡に咲くというのは何か因縁めいている。




















豊臣秀吉が派遣した前田利家・上杉景勝らが率いる北国勢の
攻撃に、わずか一日で落城した八王子城。
城主不在の最新の巨大な城塞には、老臣の他、婦女子や領民
達であったという。

多勢に無勢の状況で、この場所で奮戦し討死した中山勘解由
を慰霊しているような花である。

2013年5月撮影(八王子城跡・中の曲輪)