八王子の景色   カワセミ(3)                                              [戻る]



浅川渓谷で、川の水の水たまりの上の岩場に座っていると、
2m程先の岩にカワセミが飛んできて止まった。
水たまりの魚を狙いに来たらしいが、私に気づくと少し先の
木の枝に飛んで行ってしまった。

カワセミはそこから、水たまりをずっと見下ろしている。
やはり、獲物を探しているのだろう。






















3〜4分もそうしていると、急に5m程先の岩の上に飛んで来て、
止まった。
急いで撮ったのが、左の写真。

こんなに近くでカワセミを写真に収めるのは初めてのこと。
警戒心が強い鳥なので、普段は近づくとすぐ逃げられてしまうが、
このカワセミはよほど空腹だったと見える。





















すると、岩から飛び立った。
と思うと、水たまりの上でホバリングを始めた。

水辺の木の枝などから水中に飛び込む姿は何度か見たことが
あるが、ホバリングをする姿は初めて見る。

「水辺の宝石」のホバリングは実に美しい。
コバルトブルーの羽根と体、オレンジ色の胴、そして首の白い線が
数メートル先で羽ばたきながら空中で停止しているのだ。
数秒間のホバリングが、とても長く感じられた。

カワセミは、水たまりに急降下をして飛び込んだ。
獲物が獲れたかどうかはわからなかったが、水中から姿を現すと、
そのまま下流の方へと消えていった。
2013年7月撮影(上壱分方町・浅川渓谷)