八王子の景色   東京地方裁判所 八王子支部                                           [戻る]



台町の名の通り、高台となったところに東京都立特別支援学校が建っている。
明治から昭和にかけて、ここには東京地方裁判所八王子支部があった。

東京地方裁判所八王子支部
1875年(明治8年)司法事務制定に伴い、神奈川県裁判所とともに八王子区
裁判所として八王子市横山町に開設された。
その後、改称を経て、1893年(明治26年)東京府編入により東京地方裁判所
の管轄に移行し東京地方裁判所八王子支部となった。1897年八王子の大火
により庁舎を焼失したため、1909年(明治42年)台町に移転した。1947年
(昭和22年)の検察庁法施行当時、東京地方検察庁八王子支部は東京地方
裁判所八王子支部に仮住まいしていたが、1948年(昭和23年)台町に庁舎を
新築した。1959年(昭和34年)に八王子市明神町の八王子地方法務合同庁
舎に移転し台町の跡地は現在東京都立特別支援学校(旧:養護学校)となって
いる。

(八王子市作成案内板「周辺の見どころ」より)

現在は、周辺には住宅やマンションが建ち、公園も設置された静かな町であり、
かつて裁判所があったとは思えない。

特別支援学校の正面にある坂を下る道は、やがてJR中央線と交差する。
そこにある踏切は「裁判所踏切」と名付けられている。
この踏切だけが、ここに裁判所があったことを教えてくれている。




坂道を上がりきった正面は、裁判所らしい威圧感があったことだろう