八王子の景色   とうがらし地蔵                       [戻る]


本町・禅東院で「とうがらし地蔵縁日」と書いた幟を見かけた。
とうがらし地蔵とは聞き慣れない名前だが、門前にとうがらし
地蔵について書かれた説明がある。


とうがらし地蔵縁起
寛文十一年(一六七一)八月二十四日建立。当時この地本宿
(本町)は藪の内とよばれ、周辺の農家でとうがらしが多く作ら
れていた。江戸時代の飢饉の際、内藤新宿の「八つ房」という
問屋に卸し、この地の人々が大変助かったという記録が残って
いる。人々はここで育ったとうがらしをお地蔵様にかけ、いつし
か親しみを込めて「とうがらし地蔵」と呼んだ。
地蔵とは字の如く地の蔵、この地で育つものが実を結び花を
咲かすことを願った。縁日は昭和20年代まで盛大に行われて
いた。
  ・・・唐がらし  浮世の味は  こんなもの

(説明文より)

禅東院のホームページによると、『現在のお地蔵様は、明治30
年八王子大火後、八日町商人有志によって再建』されたとある。






とうがらし地蔵様。