八王子の景色   大矢部の地蔵堂                          [戻る]


長沼町の西部、大矢部にある観音堂境内の一角に数多くのお地蔵様が並び、
コンクリートブロックで造られた覆屋の壁には説明書きが掲げられている。

地蔵堂改築の由来
伝えられるところによりますと、この地蔵様は以前は何ヶ所かに祀ってあった
のだそうですが、昭和九年元の春日橋際にお堂を新築して合祀されたのでし
た。
以来三十二年有余私共のお地蔵様として崇められ親しまれて参りましたが、
昭和二十六年都道の改修に伴い交通の中心も現在の春日橋に移りました
ので裏街道にお祀りしてある地蔵様の感がないでもありませんでした。
たまたま昭和四十一年九月襲来した颱風により□幸地蔵堂は倒壊の厄に遭
いました。
地蔵堂の復興を願望する地元関係者はこの際お堂を当大矢部地区信仰の
中心とも申す観音堂境内地に移して新築□□□□
昭和四十二年二月八日現在地に着工し三月五日このような立派な地蔵堂が
建立されたものです。
   昭和四十二年三月五日

                           
大矢部□□□□

お地蔵様は身近な信仰の対象として、このように永く保存されている。