八王子の景色   日本再建の三大恩人(4) 報恩微衷      [戻る]


報恩微衷
主恩忘れぬハチ公は庶民の感動で首都駅頭に銅像となり、人間
の師範となる。貴い人の身を享け恩を忘れて恩を忘れては犬畜生
に劣る。恩を仇で返えす鬼畜ふえゆく日本はどうなる。
大被害蒙った敵国の大慈悲で新日本は生れ、今日の繁栄を得た。
然るに、物で栄え心で亡びゆく今の祖国を悲しみ、四十余年前の
大恩忘れてならぬと子孫に伝うべく、その像をつくり、報恩の微衷
を捧げ後世への警鐘とする。

  一九八七(昭和六十二)年十月廿一日
  中華民国何應欽将軍
九十七才永眠ノ日
   天海山 丗七世 入笠沙門
曹洞宗大教師 足利正明親友一同


『恩を仇で返えす鬼畜ふえゆく日本』
物で栄え心で亡びゆく今の祖国
20数年前のこの警鐘は、今どのように響くのか。