八王子の景色   小田野道標             [戻る]


西寺方町の観栖寺台公園近くの三叉路に道標が建っている。
道標は三角柱の形状で、
 鎌倉古道
 裏甲州路

の文字が刻まれている。

鎌倉古道とは、有事の際に御家人が幕府の置かれた鎌倉を
目指す道であり、八王子市内にもは幾筋かの鎌倉道が残る。
この道標が建つ道は畠山重忠が通った道かも知れない。
裏甲州路とは、小仏峠越えの甲州道中に対して、和田峠を
越える案下道を指している。

道標の裏面には、
昭和壬戌年十一月の文字と施主名が記されている。
昭和壬戌年は昭和57年。
近年の建立だが、歴史を伝えるユニークな道標である。


















道標は石仏や石燈籠と並んでいる。