八王子の景色   桂福寺郡界標                        [戻る]


戸吹町・桂福寺の赤い鐘楼山門の横に立つ石柱。
道標のようにも見えるが、これは郡界標。

正面 
郡界
背面
 明治四十年十月建立

とある。

向って右面に
西多摩郡東秋留村雨間
左側面に
南多摩郡加住村戸吹

と刻まれていることから、西多摩郡と南多摩郡の境界を
示すための標識であったことがわかる。

境界は川や山の稜線を利用することが多いことから、
この標識は背後の加住丘陵の上にあったもので、開発
などの際にここに移設されたのではないだろうか。

これと同じものが切欠坂の最上部にあるのは、それを
裏付けるものであろう。

推測ではあるが、現在の七曲峠を開削した際の工事が
その時期と思われる。