図書塚 [戻る]
図書塚公園という小さな公園が諏訪町にある。
その一隅に公園の名前の由来になった図書塚がある。
平井鉄太郎先生
万巻の書は
戦火に失せたり
されど愛は朽ちず
と記した石碑は本の形をしている。
平井鉄太郎は明治から昭和初期にかけて元八王子の教員
を務め、私財を投じて良書を集め青少年の教育に役立て
ようとしていた。しかし、昭和20年の八王子空襲によって、
家とともに大量の蔵書も灰燼に帰してしまった。
この図書塚公園は平井氏の旧居跡であり、図書塚の下には
焼けてしまった書籍が埋められていると聞く。
碑陰には
1954
東京多摩有志
とある。
この図書塚も、地域い貢献しながらも歴史に埋もれた人々
を顕彰する橋本義夫氏の建碑運動のひとつである。