東京府立織染学校之趾碑 [戻る]
京王八王子駅近くの繊維試験場地内にひとつの碑がある。
東京府立織染学校之趾と題された碑には、校歌が書かれ、その次には
学校の経緯が記されている。
明治20年仲買商組合により八王子織物染色講習所が開設、同36年に
東京府に移管、東京府立織染学校と改称し、翌年この地に校舎を建設・
落成した。この校地は町民の寄付と鉄道院からの無償譲与を受けたもの
である。
その後都市計画路線により、千人町に移転することとなり、校名も東京
府立八王子工業高等学校となり、東京都立八王子工業高校と変わった。
甲武鉄道駅舎だったというこの地にあった校舎も戦火で灰燼に帰し今は
昔を偲ぶよすがもない。
創立90周年を記念し、この碑を建てる。
昭和52年8月8日
東京都立八王子工業高等学校
創立九十周年記念事業協賛会
(碑文の内容を要約して掲載)
甲武鉄道駅舎がここにあったことを伝える貴重な碑である。