^{祀廟碑　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　[戻る]}

新町の永福稲荷神社境内に「祀廟碑」という石碑が建っている。
これは、永福稲荷神社を勧請した江戸時代の力士、八光山権五郎の
顕彰碑である。

祀廟碑
永福稲荷神社在八王子新町不詳鎮坐年代矣宝暦中有力士八光山者
通称権五郎八王子人也身長六尺三寸膂力絶人少好角觗戯一日祈稲
荷神社神曰我未能角觗幸得神助為天下第一力士則新造祠又演角觗
以修祭乃整行李辞郷東巡西游足跡及三都四国九州遇強者輙角力而
無出其右者事達叡聞特覧其技賜御盃等云於是乎権五帰郷造祠又演
角觗以履前言時宝暦六年八月二日也権五年六十二歿歿後毎歳隣里
郷党之力士相集演技以祭神権五養佐助為子亦力士也称八雲山文政
六年八月祭先人霊又演技明年二月社殿罹災天保四年再築明治三十
年四月又帰灰塵三十五年九月又起工明年四月竣功昭和十一年八月
町民胥謀葺以銅板十一月竣成廟貌大改頃町民欲建碑以伝不朽徴余
文町民之致敬於神又至矣銘曰
　　神之所宅　徳及遐邇　民俗真淳　永享祿祉　力士営廟
　　後人葺修　恭陳邊豆　祭祀千秋
　　　　　　　　　昭和十三年戊寅二月
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　天野佐一郎撰幷書













永福稲荷神社境内に建つ「八光山権五郎」像。