龍生寺阿弥陀堂の宝筐印搭 [戻る]
堀之内の龍生寺阿弥陀堂は非常に美しい姿をしているが、
その前に建つ宝篋印塔は、これも形のよい宝篋印塔である。
市指定有形民俗文化財
龍生寺阿弥陀堂の宝篋印塔
所在 八王子市堀之内六一八番地
指定 昭和四十五年二月二十六日
この宝篋印塔は、寛政年間(一七八九〜一八〇〇)阿弥陀堂
建立者 鈴木与五兵によって建立されたものである。
高さ3m余、形の良く整った代表的な塔である。
宝篋印塔は唐の沙門不空三蔵(中国の密教を大成させた僧)
の訳による「一切如来心秘密全身舎利宝篋印陀羅尼経」の教
えの中から出た名称である。
昭和五十四年十一月三十日
八王子市教育委員会
上部にあるはずの九輪は失われてしまったものか。
また、宝篋印塔の特徴でもある隅飾は見られないが、独特の
蓮華座に特徴があり、均整のとれた姿は優美である。
後で気づいたのだが、この阿弥陀堂の敷地は個人の所有地
であるらしく、立入は禁止されていた。