八王子の景色   三日幻境の碑                              [戻る]



上川口町森下神社の参道横に小さな石碑が建っている。
白御影石のため文字は読み取りにくいが、
北村透谷・秋山国三郎清遊の地 三日幻境 とあり、
碑陰には、
昭和五十年八月吉日 多摩文化研究会々長 持田治郎
とある。

多摩病院の院長であった故持田治郎氏は、橋本義夫氏の
建碑を支援をしていた時期があり、後に多摩文化研究会を
設立して、自らも数基の建碑を行っている。
橋本義夫氏は森下の地に「幻境」碑の建碑を計画したが、
数々の受難の果てに碑は透谷の「造化の碑」に変更されて
幻境とは無縁のみつい台に移転してしまった。
それから約20年後、持田治郎氏は上川町東部会館前に
三日幻境の碑を立てた。その後、新たな「幻境」碑の建立
により、三日幻境碑はここに移設されたという。