八王子の景色   松姫尼公墓                                  [戻る]



信松院の墓地の中央に松姫公の墓所がある。


市指定史跡  松姫尼公墓
   所在地 八王子市台町三丁目十八番二十八号
   指定   昭和三十一年三月三十日
松姫は武田信玄の四女(六女ともいう)で7才の時、織田信長の
長男信忠と婚約するが、三方原の戦い(1572年)で同盟が破れた
ため、破棄。武田家滅亡時(1582年)に、兄・仁科盛信の娘・小督
らと甲斐から山づたいに逃れ、下恩方心源院で出家する。その後
信松院の場所に移住。住まいを寺にする遺言により、後に信松院
となった。永禄3年(1560)〜元和2年(1616)
墓を囲む玉垣は、没後132年目に千人頭・千人同心が寄進した。
(八王子市教育委員会の案内板より)

武田信玄の娘として甲斐に生まれ育った松姫は武田家滅亡の際、
恩方に逃れて来た。一方、八王子城落城後の八王子城下警備を
命じられた武田家の旧臣は、後に千人同心となる。
武田の姫と旧臣が八王子の地で巡りあったのは歴史の妙か。
新八王子宿を作った大久保長安も武田家旧臣である。