黒八丈 発祥の地 [戻る]
上川霊園の敷地内に「黒八丈発祥の地」の石碑がある。
「黄八丈」は聞くが、「黒八丈」は聞いたことがない。
まして八王子に「黒八丈」の発祥地があるなどとは。
碑に刻まれた文字は、
八王子
八王子織物
黒八丈 発祥之地
郷土史研究会
(碑陰)
昭和五十三年八月建之
揮毫 文化財専門委員 奥住忠一
設計 施工 須藤石材株式會社
黒八丈とは、江戸時代から大正時代にかけて秋川流域の農閑期に織られた
織物で、別名を「五日市」とも呼ばれ、独特の黒い色合いが珍重され全国に
流布したという。
鉄分を含む泥と「ヤシャブシ」という木の実を反応させてその色合いを出すが、
工程に手間がかかることと科学染料の台頭で衰退してしまっている。
この碑の後に小さな湧水があり、その周囲が赤く染まり、鉄分が多いらしい。
この少し下流には、以前機屋があったとも聞いた。