芭蕉句碑(梶原八幡神社) [戻る]
元八王子の八幡神社境内の石碑。
刻まれた文字が薄いため、一見しても石碑には見えないが、
近づいてよく見ると、「芭蕉」という文字が読み取れる。
芭蕉
さまゝ゛の
ことおもひだす
桜かな
十世松原庵雲居書
「芭蕉の句にしては平凡」とも評される句である。
松原庵は芭蕉の系統の白井鳥酔が一世を号し、八王子出身
の女流俳人榎本星布が三世を継いだ。
榎本星布(松原庵星布)は新町の永福稲荷神社に芭蕉句碑
を建てたが、明治の大火で句碑は倒壊、戦後、松原庵九世
によって再建されている。
神社を訪ねた折に、神官の方がいらっしゃったので、伺うと、
以前、この地域に城東会という俳句の会があり、その関係から
この碑が建てられたのだという。