あゆ塚 [戻る]
日吉町の町名も由来になった日吉八王子神社の境内の一隅に
あゆ塚と書かれた石碑が建っている。
解説板もなく「あゆ塚」とは何の碑なのかが判らない。
しかし、数年前はここに解説板が立っていた。
あゆ塚の由来
今より二百八十年前 享保の年より桑都浅川の鮎を官に貢ぎし
地なり
年々歳々貢ぐ鮎は長さ四寸以上一千五百弐拾五尾
長く例とせし事名高くここにあゆ塚を建てて霊を慰めるものなり
昭和五拾二年拾壱月吉日
八王子漁友会
(以前立っていた解説板より)
徳川吉宗の治世の頃から、浅川の鮎を将軍家に献上していて、
献上された鮎の慰霊碑がこのあゆ塚ということなのだ。
碑陰には次のようにある。
昭和四二年一月吉日
漁友会建之
小松□□
今は周囲をモルタルで固められ、きれいに整備されているが、
以前は、松や植込みがあり、傍らには上記の解説板が立っていた。
せっかくのあゆ塚も、解説がなくてはその由来が伝わらないのは、
残念だ。