八王子の景色   山王社(高尾町)                                      [戻る]




高尾駅の北口を出て、北に50m程歩くと甲州街道に出る。
この交差点の小さな空地の奥にわずかに鳥居が見える。
「山王神社」と書かれた立札があるので、ホテルとの間の道の先
には小さな境内があり由緒書きが立っている。

山王社由来
山王宮の由来を見ると寛政年間の頃からと思われる。
川原之宿の元は羽根子村と言い、この村に助七という人がいて、
山に薪を取りに行った。その時死んだ猿を見つけ、拾ってきて
共有地に埋め石宮を建てて山王宮を祭った。
そして四月の初申の日を祭日として祝った。
この祭りは現在も続いている。
なお、この頃は山王宮より東には一軒の家もなく、また国道の
南北も山林であった。
     平成二十一年四月初申の日
                           高尾下宿町会










三角形の小さな境内に不釣り合いとも思われる石造りの鳥居。
その向こうに山王社の小さな石祠が鎮座しているのを見ると、
地元の人々の篤い信仰と、山王社がもたらすご利益によって、
長い歴史が紡がれてきたことが感じられる。