八王子の景色   由木城跡(2) 虎口?                      [戻る]


「由木城跡」と表示されている場所は曲輪の地形をしているが、
整地や造成がされているため、本来の形が判らないのが残念。
武蔵守護代大石氏の居館としては、いささか手狭に見える。

この曲輪の西側に虎口と考えられる遺構がある。
しかし、これは造成に際しての車両や重機を搬入する通路として
造られた可能性もあるので、判断は難しい。

虎口であれば坂虎口または枡形との組み合わせとも考えられるが、
城跡全体の遺構が造成により失われている以上、何とも言えない。

















浄福寺城の主郭に入る虎口に似た印象がある。

なお、この虎口状遺構の下に、谷戸の水を堤で溜めた池があるが、
これも城跡の一部という可能性も考えられる。