八王子の景色   金子曲輪                              [戻る]


ハイキングコースとしてもよく利用されている八王子城跡だが、石造の
二の鳥居から始まる坂(馬蹄段を貫いている道)を5分程登り、ひと汗
かいた頃に着くのが金子曲輪。

金子曲輪は尾根を削平して造られた長い曲輪で南北は10数m、東西
50mを越える大型の曲輪である。

ここは、柵門台下から伸びる尾根の低い位置にあり、北側を通る城道、
南麓の山下、アシダ等の曲輪群、そして東の近藤曲輪など広い範囲の
監視や警戒する任務を持っていたのだろう。
特に、曲輪直下から山裾まで連なる十数段の馬蹄段は、非常に堅固な
防御となっている。

国指定史跡 八王子城跡
金子丸
金子三郎右衛門家重が守っていたといわれている曲輪です。
尾根をひな壇状に造成し、敵の侵入を防ぐ工夫がされています。
                         八王子市教育委員会

(八王子市教育委員会の説明板より)

注) 上記の説明板は「金子丸」とし、守将の名も「金子三郎左衛門」と
なっているが、ここでは金子曲輪とし、守将名は訂正して記載した。







金子曲輪は、急峻な尾根が続く八王子城にあっては広い曲輪である。

曲輪の南山麓にはアシダ曲輪があり、北側の谷間には登城道が柵門台
へと向かっている。
登城道を見下ろす北側の斜面には麓から石垣が組みあげてあったが、
ごく一部を除き崩落している。