これより尾山道道標 [戻る]
裏高尾・旧甲州街道の蛇滝入口の三叉路の道端に年代を経た
道標が建っている。
これより
尾山道
下部は残念ながらコンクリートに埋没しているが、深く刻まれた
文字は明確に読み取れる。
右側面には世話人の名前が並び、左側面には
享和三年癸亥三月
江戸赤坂 願主
の文字が読み取れる。
「江戸赤坂 願主」の後に続くのは、「清八」となる。
追分や小名路の道標、薬王院広庭の道標などに名を残す江戸
赤坂の足袋職人である。
江戸時代には高尾山の登山道はこの蛇滝道であった。
江戸などから講を組んで参詣に訪れた人々は、この道標を見て
蛇滝へと向かって行ったことだろう。