是よりびわのたきみち道標 [戻る]
薬王院の広庭から南へ下る大山道の道端に3基の石造物がある。
そのひとつがこの道標で、隣には説明書きがある。
不思議なめざめ石
平成十三年三月四天王門東の大杉の大樹が台風により傾き危険
防止のため薬王院で伐採したところ、不思議なことに幹の中から
享和三年(一八〇三年)江戸の足袋屋清八の建てた「琵琶の瀧道」
の道標が出現しました。なんと約二百年を経てめざめた石標です。
当山
200年の時を越えて経て杉の木から現れた不思議と、ここにも名が
挙がる「清八」という人物。
清八は銅製五重塔を薬王院に寄進し、その記念にと江戸から高尾
山までの道中に数基の道標を奉納している。
碑の正面には 是より び王のたきみち
左側面には 享和三年癸亥三月 江戸赤坂 願主清八
右側面には世話人の名前が連ねられている。
(参考:縣敏夫 『尾山の記念碑・石仏』 )
地中に埋もれていたのが幸いしてか、文字はとても美しい。