福徳弁財天 [戻る]
薬王院の客殿や有喜閣の横を抜けた先に「福徳弁財天」の扁額
が架かる石鳥居が立ち、その向こうに見える石段の上には、洞窟
の入口が見えている。
この洞窟は古来より辨財天尊が安置されておりましたが、いつの
日か無くなっており時の当山二十七世範秀大僧正は昭和天皇の
即位を記念して新たに彫刻奉安し現在に至っております。以下洞
内の碑文を記します。
口碑云古来辨財天尊在
此洞窟内而今無矣乃至
今上皇帝踐祚之記念
更彫刻辨財天尊安置爲
恭敬辨財天福徳円満
息災延命平等利益
昭和元丙寅年十二月吉辰
高尾山中興二十七世
大僧正 範秀建之
(説明板より)
洞窟の入口には、こんな貼紙もある。
この洞窟の福徳辨財天は洞穴にちなんで穴辨天ともお呼びして
おります。
辨天様のご利益は商売繁盛・福徳円満の尊天様です。
そのご威光は広大無辺であります。
頭を屈めて、薄暗い灯りをたよりに洞窟を進んでいくと、一番奥に
八臂辨財天様の姿が見えてくる。
昭和元年の作とは思えない程、美しい姿を拝見できる。