八王子の景色   中田遺跡 復元住居址                                               [戻る]


中野町住宅の中にある中田遺跡公園には、古墳時代の復元住居が
展示されている。
普段は、フェンスに囲まれているため、近くで見ることはできないが、
係の方に頼めば、フェンスの中に入れていただくことができる。

復元住居址
この住居は、古墳時代中期鬼高期の竪穴住居址にもとづき復元した
ものである。
床面積八四u、棟高約六m、柱数一二本で支えられた木造茅葺寄棟
造りである。
とくに、南側に大きな穴を掘り込んだ入口施設をもつことが特徴である。
屋内北側に「かまど」が築かれており、それを囲むような間仕切りや、
土器の置き場がある。また、住居内は土間や寝所などに区切られ、天
井部には倉庫に利用されることを考慮した施設がある。
復元にあたっては、渡辺保忠教授(早稲田大学建築史研究室)の指導
監督により昭和四十五年二月竣工したが、昭和五十二年十月の火災
により焼失したため再建したものである。
   昭和五十四年十一月三十日
                          八王子市教育委員会

(八王子教育委員会の説明板より)





2年前の台風の後に拝見した住居址。
この数日前に大きな台風が通過したため、復元住居址の入口の
屋根は大きな穴が空き、壁は崩れ、柱は歪むなど、大きな被害を
受けていた。

復元住居は、以前火災で焼失した経験から、フェンスで囲むなど
厳重な管理がされているらしい。
だが、せっかくの復元住居なのだから、近くで見られるような展示
方法を考えてもいいと思う。