八王子の景色   小泉家屋敷                    [戻る]

生糸の商いで栄えた鑓水の中心地からやや南、里山を背にした
茅葺きの民家は、東京都の指定文化財である小泉家屋敷である。

東京都指定有形民俗文化財
小泉家屋敷
   所在地 八王子市鑓水二一七八
   指定   昭和四十七年四月十九日
小泉家の主屋(建築面積一一二平方メートル)は明治十一年(一八七八)に
再建されたものであるが、木造平屋建入母屋造、茅葺、田の字形間取りで、
この地方に旧来からみられる典型的な民家建築を示している。
屋敷地の面積は約三三・二アールで、南面した道路沿いは宅地、田畑地と
なっており、背後の畑地から北側にかけては山林で次第に高くなり尾根に
達している。
敷地内には主屋のほか納屋・堆肥小屋・稲荷社・胞衣塚などが点在し、多摩
丘陵地域の一般的農家の屋敷構・生活形態を知る上で貴重な民俗資料と
なっている。
   平成十九年三月一日
                          東京都教育委員会

(東京都教育委員会の解説板より)




  
屋敷の前を通る道は、浜街道と呼ばれ八王子から横浜へと生糸を運んだ道。
  この道は、戦後、橋本義夫氏らによって『絹の道』と命名されている。

  
  小泉家屋敷は個人宅のため、敷地内に立ち入りはできない。