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片倉城跡近くの国道16号に面して煉瓦の建物がある。
壁には
 Coffee Bricks とあり、喫茶店である。

喫茶店(旧塚本家米蔵)
大正七(一九一八)年に米の貯蔵施設として建てられた。(中略)
長沼で生産した煉瓦で建造されたと伝えられる。主要部分に当初の
材を残しながら改修が加えられ、平成二(一九九〇)年から喫茶店と
して営業している。 (中略)
八〇年以上を経た煉瓦の古色は、表通りを走るバスからの人目を引
くものとなっている。米蔵の持つ雰囲気と規模を生かして、商業施設
に転用した好例といえよう。 小規模ながら、市内で数少ない現存の
煉瓦建造物として価値を有する。
(参考:八王子市郷土資料館『八王子市伝統的建造物等
文化財調査報告書』平成13年3月)


煉瓦が積み上げられた外壁と北及び東面に設けられた金属製の扉が
硬質な雰囲気を作っている。かつての米蔵が喫茶店として活用され、
また、長沼の煉瓦工場で生産された煉瓦を目の前に見ることができる
のは貴重である。
煉瓦のイギリス積みで積まれ、軒下や妻部分の意匠や扉、2階の窓、
防水対策などが見どころ。
内部は未見。いつかコーヒーでも飲みに立ち寄りたい。