八王子の景色   時見橋                                                              [戻る]


京王線・北野駅近くの湯殿川に架かる時見橋は個性的な橋である。
その名の通り、橋の中央に『時を見る』日時計が設置されているのだ。

日時計・科学的な天文時計
”時”には形がなく見えません。人々は大昔、動いていく太陽の位置
によって”時”の区切りを付けました。それが時刻であり、日時計で
はかったのです。
鳥型亜の指針の影を時刻文字盤のところで読んでください。午前は
西側に、午後は東側に影ができます。止らぬ影の移動が宇宙での
地球の回転なのです。
影の時刻が”真太陽時”です。”日本標準時”とは同じではありませ
ん。いつもここの真太陽時のほうが進んでいてその差は毎日ちがっ
ています。
時差表で本日の時差を知り計算すると日本標準時になります。
地球儀は、地球と同じ向きに取り付けてあります。太陽は今、このよ
うに地球を照らしているのです。各地の朝・昼・夜がわかります。
(日時計の解説文より)










時見橋に設置された日時計は指針が鳥の形をしている。
鳥の背中に当る部分には、「
←天の北極 ほぼ北極星の方向」とある。
円形の台は文字盤となっていて、指針の影が時刻を示している。

また、文字盤上に置かれた地球儀は、実際の地球と同じ向きに置かれ
ているため、見た目通りの地球の昼夜が観察できるようになっている。

この時見橋に来ると、日時計の針は文字盤上を回転するのではなく、
地球の回転であること、そして、天体の神秘を実感することができる。