八王子の景色   武蔵陵墓地参道                                                  [戻る]


国道20号の「多摩御陵入口」交差点から北に延びる道は、八王子の
中でも特別な道である。

多摩御陵と銀杏並木
大正15根(1926年)大正天皇崩御の後、多摩御料地内に御陵墓が
決定されたことは当時きわめて大きなニュースであった。それは天皇
陵が初めて近畿地方以外におかれることになったためである。御陵の
造営、東浅川仮停車場(後の東浅川宮廷駅/現在はない)の設置、
南浅川橋の架橋、参道の整備等が行われ、昭和2年2月8日の雪の
中で「御斂葬の儀」が厳かに行われた。
墳墓は「上円下方」形式で、東側には並んで同形式の貞明皇后陵
(多摩東稜)がある。またその北東側には昭和64年(1989年)1月
崩御の昭和天皇の武蔵野陵がある。

(「歴史と文化の散策道」解説板より、一部を省略して記載)

時代の流れで、御召列車の利用が無くなって東浅川宮廷駅は廃止され、
皇族のご参拝は自動車の利用に変わっているが、この参道を通られて
御陵に向われることに変わりはない。