東御門と西御門 [戻る]
大蔵幕府は現在の清泉小学校の校地あたりにあったとされて
いるが、その痕跡は失われている。
だが、東御門と西御門の石碑が建っていて、その規模をおよそ
知ることはできる。
東御門
大藏幕府ニ四門アリ方位ヲ以テ名ヅク其東ニアルモノヲ
東御門ト謂フ今轉ジテ地名トナル法華堂ノ東方一帶ノ地
即チ是ナリ
大正十五年三月建 鎌倉町青年團
碑文によると、大蔵幕府には東西南北の四門があったという。
石碑によって場所がわかるのは、東御門と西御門の2か所だけ
で、両石碑の距離はおよそ250m程もあるので、かなり大きな
ものであったことが想像される。
西御門
西御門ハ法華堂西方ノ地ヲ謂フ大藏幕府西門ノ全面ニ
當レルヲ以テ此名アリ報恩寺保壽院高松寺來迎寺等
此地ニ在リ今松來迎ノ二寺ヲ存ス
大正十五年三月建 鎌倉町青年團
東御門と西御門の石碑は、どちらも大正十五年三月に鎌倉町
青年団によって建設されている。
西御門付近の様子。
北側から撮影しているので、左方の住宅地が大蔵幕府である。