雨降の地蔵尊道標(1) [戻る]
大戸観音堂から西に進むと、間もなく道が2つに分かれる。
右は大地沢に向かう道、左は城山湖に向かう道である。
その分岐点の小祠の中に2体の地蔵尊が納められている。
向って右の小さな地蔵尊は風化が進んでいるのだが、
その台石を見ると文字が刻まれているのがわかる。
(台石正面) 延享(以下不明)/□□□
(台石右面) 右ハ(以下不明)
(台石左面) 左ハ山道
剥落のため、文字が不明な部分が多いのは残念である。
現在、右に進むと大地沢青少年センターを越えて草戸峠
へと向かうがあり、尾根を越えれば高尾山へと向かう。
これが台石右面の意味するところだろう。
また、左に進むと城山湖へと向かう道に通じていて、
途中からは登り道となっていて、そこを下れば津久井の
集落に通じている。
覆屋内にある地蔵尊はどちらも道標になっている。
今回の地蔵尊道標は向って右の小さいもの。