八王子の景色   模型飛行機展示会                     [戻る]


昨日の朝刊に「三鷹で模型展 戦時下の軍用機、歴史伝える」との
記事が載っていた。
飛行機と聞いてはだまってはいられない。
展示会は10日と11日の2日間だけしかないが、10日は仕事がある
ので、11日は展示会に行くことに決めた。

会場は三鷹駅から徒歩5分程の三鷹産業プラザ。
会場に入ると、手前に二式大艇(二式大型飛行艇)の大きな機体。
美しい姿はプラモデルのように見えるが、これは木を切って削り、
塗装したソリッドモデルというもの。
機体や翼の曲線や全体のバランスなど見事な作品となっている。

断っておくが、これは兵器礼賛ではなく、飛行機の持つ美しさを鑑賞
しているもの。主催者も「工業製品としての飛行機の歴史を冷めた目
で見てほしい」と言っている。
中島飛行機や立川飛行機など、多摩地域は航空産業の拠点として
旧陸海軍の航空機を生産していた歴史を持っている。
この展示会は、そうした歴史を伝えようと開かれている。

特別攻撃隊として、多くの若者の命を失った悲しい歴史も含めて、
堀越二郎氏や零戦が取り上げられたり、憲法改正の論議があったり
オスプレイの配備の問題があったりと、様々な事態が起きている。
そうした8月という時期に、いろいろな想い胸に去来した。


















  展示会場となった703号会議室                「零戦52型」とロケット戦闘機として開発された       1200kg爆弾にロケットエンジンと翼を付けた「桜花」は
 
飛行機の歴史が模型で展示されている            「秋水」                            乗員が操縦して敵艦船に体当たりをする特攻兵器
 

















 離陸した後に車輪を切り離す特攻専用機「剣」        ダグラスDC3は「零式輸送機」として国内でも            飛行機の始まりである「ライトフライヤー」
  (陸軍名、海軍名「藤花」)                     生産されていた


















 丸テーブルに並んだジェット戦闘機               木を削って機体を作る技術には感心させられる         航空機は人類が空を飛ぶための工業製品             


展示会の会場となった三鷹産業プラザ
夏の暑さがピークを迎えた日だった