八王子の景色   勝軍地蔵(犬目町)               [戻る]


犬目町・安養寺の近くの路傍に「愛宕山」の額が掛かる小さな祠がある。
中を覗いてみると、甲冑に身を包んだ姿の石像が安置されている。

勝軍地蔵について
犬目町安養寺の道路北側に、愛宕山と書かれた小さな祠があり中に
立派な甲冑を付けた姿の勝軍地蔵がある。
「鎌倉後期に起った地蔵信仰で、悪行煩悩の軍に勝つ地蔵という意味で
ある。その名から戦勝をもたらすとして中世武士の信仰を得、特に足利
将軍家の尊崇を得た。
他方火防神としても民間に伝播した方々・・・」とある。(石仏事典より)
尚、地元の人の話では、一時期土中に埋められていたものだそうで、
そのためか風化せずその形態をはっきり残している。

川口地区社教郷土史研究『郷土史第13号』 飯島高吉「勝軍地蔵に
ついて」より)

お地蔵様というと道端で通行人を静かに見守る石像が頭に浮かぶ。

甲冑と地蔵菩薩はどうも結びつかないし、勝軍地蔵の顔は仏さまという
よりは、戦う武士のように見える。












祠は改築されたのか、まだ新しい。
将軍地蔵が大切に保存されているのが伝わってくる。