身代地蔵菩薩 [戻る]
中山から野猿峠を通らずに多摩丘陵を越える道を
探していたら、並び立つ赤い幟が目に入った。
幟には「南無地蔵菩薩」「身代地蔵菩薩」と書かれて
いる。
どんなお地蔵様だろうと見ると、小さな石仏がある。
これが身代地蔵菩薩なのだろう。
だが、身代地蔵菩薩についての説明などを書いた
ものは何もないので、どのような謂われがあるのか
は残念ながらわからない。
おそらく、お地蔵様が誰かの、あるいは何かの身代
わりとなられたという話があるのだろう。
コンクリートブロックの上に立つ小さな石仏の周囲に
お供えされた花や飲み物などが、感謝の気持ちを
表わしているように見えた。
高嶺団地へと続くこの道は、古くからの道なのだろう。
このお地蔵様を境に、坂下は農村風景となり、坂上は
戸建が立ち並ぶ風景になっている。