八王子の景色   観音寺 向拝                           [戻る]


万町・観音寺の向拝は大きな唐破風の屋根を持っている。
この向拝とそこに飾られている見事な彫刻について、八王子事典
にはこのように記されている。

現在の本堂は1922年(大正11)青梅の某寺から移設し、向拝を
付設したもので、向拝の彫刻群は佐藤光重の作品である。
(八王子事典の会「八王子事典」より)

つまり、この本堂は青梅の寺院から移設されたものであり、そこに
向拝を新たに付け加え、向拝を飾る彫刻は佐藤光重が作ったの
だという。佐藤光重について、さらに八王子事典で調べると、

佐藤光重
1888年(明治21)4月25日〜1974年(昭和49)2月10日。宮彫
師。1912年(大正1)から30年(昭和5)ころまで八王子本町に
住み、八王子の山車・社寺彫刻を手がける。代表作品としては、
1914年(大正3)八木町、翌年八幡上町、17年日吉町、19年中町、
20年元横山町、26年八日町(焼失)の各山車彫刻、万町観音寺
本堂向拝の彫刻等がある。


市内の山車の彫刻を数多く手がけた人であった。




躍動感のある見事な彫刻。
長く見ていると首が痛くなるのが難点。もっと近くで見てみたい。