八王子の景色   馬頭観音地蔵(大楽寺町)                  [戻る]


現在「陣馬街道」と呼ばれる道は、かつて「案下道」と呼ばれていた。
案下道は、神戸の日枝神社下から北に曲がり、北浅川を渡河して
宝生寺の前を抜けていった。
この日枝神社下から北浅川方面に少し入ったところに、馬頭観音の
石仏が祀られ花や供物が献じられている。

馬頭観音地蔵
大楽寺町100地先
設置年 文化6年銘(1800) 平頭角柱立像
     東京都教育委員会調査報告書より
今からおよそ210年前の昔 暴れ川の北浅川を渡る旅人や村人の
安全を祈願して建立された。
川向うの馬頭観音地蔵と共に両岸に建立されたのは130年ほど後
のことであった。
                               歴史の道保存会
(説明板より)

川を渡るためや物資を運ぶために、馬は重要な役割を果たしていた。
馬頭観音は、馬が動けなくなったり、死んだりした場所に建立される
ことが多いというが、ここ馬頭観音もそうした場所のひとつであろうか。

北浅川を越えた対岸にも、ここと同じように馬頭観音が祀られている。










道は北浅川へ向かっていく。