八王子の景色   馬頭観音地蔵(西寺方町(2))          [戻る]


先に紹介した馬頭観音地蔵からさらに宝生寺方向に進むと、
道の右側に石造物が見えてくる。
これも石の破損が進み、元の形がよくわからない。


馬頭観音地蔵
  西寺方町880番地。
  設置年 推測1680年代。  自然石角柱文字塔
                東京都教育委員会調査報告書より
恩方古道(佐野川往還路)の交通を妨げる暴れ川(北浅川)を
渡る荷馬の往来は、馬にとって過酷を極め、濁流の犠牲となる
馬も多かった。
角柱に刻まれた「三匹」
(注:実際は「三疋」と刻まれている)
文字は、当時失った馬を憐み、馬頭観音によって救われること
を祈って、路傍に堅牢な自然石によって建立されたものと思わ
れる。
設置の時期は、隣接する馬頭観音建立と同時期と推測される。

(説明板の文章を一部変更して掲載)









馬頭観音地蔵の前を通る旧案下道(佐野川往還)。
この道を進むと宝生寺の前を通る。