寺田道標 [戻る]
島田実氏が昭和45年頃に作成された「資料 八王子交通関係
銘文集」を見て、寺田町の路傍に、道しるべを刻んだ馬頭尊が
あることを知った。
上寺田の路傍という以外には情報がなく、明確な場所は判ら
ないが、とりあえず探しに行ってみた。
馬頭尊は意外なほど早く見つかった。
立派な笠が付いていることから、最初は庚申塔かと思ったが、
よく見ると「馬頭尊」の文字が読める。
台石は下半分が苔むしていたが、それを取り除いてみると、
右 大戸かん音ミち
の文字がはっきりと読み取れる。
向かって左側面には
願主 常盤彦三郎
とあるが、右側面は風化していて文字が読み取れない。
島田氏資料によれば「文久元年十一月」の文字があるという。