加住道標 [戻る]
滝山街道の「加住町西」交差点に道標が建っている。
(東) 向 右 滝高月ヲ経テ東秋留二宮福生方面
(北) 昭和二十八年十一月
(西) (刻字なし)
(南) 向 右 □□□丹木八日市横山□□□
左 □□□西秋留五日市 方面
コンクリート角柱の上にモルタルを塗り、乾かぬうちに文字を
書き入れる手法で作られている。
モルタル面に書かれた文字は風化で浅くなり、文字の判読が
困難である。
オートバイ販売店の店先と歩道の境界にあるため、何かが
接触すればコンクリートが剥落する恐れがあり、実際に南東
の角の下半分は破損していて、内部の鉄筋が見えている。
破損のリスクが高いという点では非常に心配な道標である。
「八日市」「横山」といった滝山城の城下町時代の宿の名が
戦後まで使われていたことを示す道標である。