八王子の景色   板碑(北野天満神社)                       [戻る]



野の地名の元となったのが北野天満神社。
その本殿の裏に芭蕉句碑と並び1基の板碑が見られる。
上部などに破損が見られるが、保存状態は悪くはない。

板碑には、
康永二二年十一月日
とあり、花瓶の線刻が見られる。
(参考:縣敏夫「八王子市の板碑」揺籃社)

康永二二年は、康永四年を意味し、西暦1345年であり、
南北朝時代の北朝の元号である。
建武の新政を経て、室町幕府が成立しながらも不安な
世情が続いていた時代。
この板碑には建立者の願いが籠められている。