八雲神社(滝山町) [戻る]
滝山街道の滝山町1丁目信号の少し西から加住丘陵に向かって、
北に進むと、「厄除公園」という変わった名前の公園があり、その
奥に八雲神社がある。
八雲神社は、明治の神仏分離令以前は「牛頭天王社」という名で
あった。
神仏分離令により、「牛頭天王」という名が禁止され、祭神も神社
の名も変えられてしまったのである。
牛頭天王社
除地、百二十坪、小名横山の山ぎはにあり、西向の小祠なり。
村民の持、
(蘆田伊人校訂「新編武蔵風土記稿」より)
牛頭天王は、疫病を広める神として知られ、八王子城の本丸にある
牛頭天王社にまつわる「牛頭天王の川流れ伝説」は、牛頭天王の御
神体が行く先々で疫病が流行ったために、御神体は川に流されて、
最後は現在の八幡八雲神社に祀られたというもの。
疫病を広める神を祀ることにより、疫病を鎮める除疫神として牛頭天
王は祀られることになり、八坂神社の祭神となっている。
日本全図を開くと「八王子」という地名が全国各地にみられることに
気付く。
全国の「八王子」と同様、八王子市の名もは、牛頭天王の子である
8人の王子に由来している。