竹屋稲荷 [戻る]
子安町の「濱村こかげ公園」は、濱村家の住居があった場所を
公園の用地にと寄贈された土地である。
この公園に隣接して、立派な社が建っている。
神社には、普通は瓦は用いられないが、この社は葺きで最頂部
に「竹屋」の文字が見える。
記念の碑
この地に代々居住をしていた濱村重吉一族は昔、当地で手広く
竹屋を商い、八王子市子安町二丁目、三丁目、四丁目に土地を
所有し治めて来ていたが、その土地の多くを公的施設の建設を
望んで寄贈をするなどして、八王子市のために尽くしてきた一族
である。
此の稲荷も、この地に居を構えていた濱村重吉一族(屋号 竹屋)
である濱村重吉、濱村ナツ、濱村ハマ、濱村義雄、濱村勇作、
濱村作造、濱村喜美代が建立をし、護り深く信心をして来ていた
稲荷であるが、此の度、一族の遺志に基づいて、この地を八王子
市に寄贈して公園とするに際し、濱村重吉一族の名跡を記念して、
ここに稲荷の移築をし、祀るに至ったものである。
平成十一年七月吉日
建立者 濱村重吉一族
縁者一同
(境内の記念碑より)
稲荷神社は、「稲生り」が語源であって、稲の実りを祈願する
農作物の神であったとも言われている。