八王子の景色   正名山地蔵院大光寺                                          [戻る]



京王線高尾駅のホームの南に見えるのが大光寺である。

真言宗正名山大光寺縁起
宗派   真言宗智山派系単立
御本尊 喜多向阿弥陀如来座像(作鎌倉時代)
宗祖   弘法大師空海上人
中興祖 興教大師覚鑁上人
高尾の峯をはるかに眺め幽玄なるたたずまいの中に屹立する正名山地蔵院大光寺は、
弘法大師の教えを汲む多摩四国八十八ヶ所第七〇番札所霊場の真言宗寺院です。
当山は元和元年(一六一五年)高尾山薬王院第九世・源恵上人による開基で中興開山
広雄上人より今日まで中興第十五世を数えます。中興開山から開基までを遡ると、か
なりの人数の僧侶により継承されてきたことがうかがえます。(中略)
明治十五年災害に罹り惜しくも本堂・庫裏等が焼尽しましたが、明治四十三年(一九〇
一年)十月十四日高尾山薬王院第九世源恵上人の創建による高尾山の本堂であった
薬師堂を大光寺本堂として、また山門も同時に移築しました。庫裏は清水次郎長一家
の客分で得尾が、演劇、講談に登場する関東綱五郎の旧宅を移築したものです。
しかし、この本堂も昭和四十年代に入り老朽化甚だしき為、昭和五十年に地下客殿、
地上一階を新造再建しました。珍しい北向きの本堂で、御本尊様は喜多向阿弥陀如来
として有名です。願意は福徳無量、開運守護、財福無量の御利益がとくに強力です。
(境内の縁起書きより)




春は境内に咲く桜を京王線ホームの高尾山登山客が愛でている。
北向きの本堂は、日影になりやすいため、なかなかいい写真が撮れない。