住吉神社(戸吹町) [戻る]
戸吹町の交差点から滝山街道を西に進むと、やがて道は大きく
北に曲がり、あきる野市へと向かう。
この道を北に曲がらずに直進するのが、武蔵国府から甲斐へと
向かう古甲州道であった。
この古甲州道を見下ろす位置に鎮座するのが住吉神社である。
境内に由緒書き等は見当たらない。
住吉神社
戸吹町。祭神上筒男神、中筒男神、底筒男神。例祭日9月29日。
創建は明らかではないが、一説には武田善左衛門が1615年
(元和5)、摂津住吉大社を勧請したとの伝承がある。1853年
(嘉永6)に社殿を再建、1922年(大正11)拝殿を造営。
[社宝] 宝永1年4月製神鏡
(八王子事典の会「八王子事典」より)
この神社からの尾根を西に向かうと、根小屋城(戸吹城・二城城)
があり、滝山城の支城として機能していたと考えられている。
すると、この神社の境内は、古甲州道を監視するための根小屋城
の出丸だったのではないだろうか。
1615年の創建であれば、それ以前にあった曲輪跡を利用した
可能性が高いし、石段の周囲も切岸のように感じられる。
境内は巨木に囲まれた静かな場所。