八王子の景色   神明神社(滝山町)                                           [戻る]



加住北丘陵の南斜面に鎮座する神明神社は静かで趣きのある
境内が心を落ち着かされる。

神明神社
滝山町2丁目。祭神大日霎命(おおひるめのみこと)。例祭日4月
第3日曜日。創建年代は明らかではない。1789年(寛政2)社殿
を再建、滝山八日市村の総鎮守となる。その後、1843年(天保
5)社殿を造営。 〔社宝〕寛政、天保棟札

(八王子事典の会「八王子事典」より)

この神明神社は、江戸時代の「滝山八日市村」の総鎮守だという。
八日市宿は戦国時代の滝山城の城下町であり、毎8日に市が立
った商業地域であった。

そうした集落の繁栄と安全を願い、八日市宿の人々が神明神社を
勧請したのだろうか。









滝山街道に沿った加住北丘陵には、多くの神社・仏閣がある。
滝山街道は、武蔵国府と甲斐国府を結ぶ古・甲州道であったため、
加住地区は進んだ経済や文化を持っていた地域であった。

案下道、甲州道中、国道20号と付け替えられた甲州道によって、
加住地区は八王子の市街地から遠い存在になってしまっているが、
八王子市は、この地域の風土や歴史を活かした観光開発構想を
進め始めた。