三軒在家稲荷神社 [戻る]
赤い鳥居がきれいに立つ姿が印象的。
鳥居をくぐり、参道を真直ぐ進むと行くと拝殿の前に出る。
長房町の住宅地のちょっと判りにくい場所に稲荷神社があるが、
境内はきれいに整理されていて、地域の方から篤い信仰を受けて
いるのが判る。
稲荷社
創建の年代は明らかでないが、改築前の社殿は間口一間半、奥行
一間であった。現在の社殿は間口二間、奥行10尺の拝殿部分と、
一間四方の本殿部分から成り、「昭和九年三月一五日起工、同年
四月7日竣工、拝殿改装総工費一七三円八銭」であった旨の記録
がある。用材の多くは、当時新設した横山橋の残材払下げ分を含め、
榎本亀太郎が寄付し、工費のうち五一円五〇銭は住民一八人の寄
付金によった。このとき付近にあった天満自在天神と、御岳社を合祀
したという。
なお鳥居は昭和八年四月に完成、この費用四一円五〇銭、石段は
昭和一〇年三月の完成である。ちなみに、この社の正式名称を「正
一位字川稲荷大明神」という。神体は紛失してしまって今はない。
(青木助三「三軒在家 むかしといま」より)
背が高く、落ち着いた色の社殿。
周囲を住宅に囲まれて窮屈そにも見える。