西玉神社 [戻る]
久保山町から平町へと下る長い階段がある。
近隣の方の買物や散歩に使われているらしく、案外人通りがある。
この階段の途中に西玉神社があり、苔むした石鳥居が神域を示す。
西玉神社・東照宮
平町。祭神大国主命に東照宮=徳川家康を配祀。例祭日4月17日、9月
15日。西玉神社の創建は不詳。昔、村の西、玉川岸にあったが水害により
社殿が流失。1841年(天保12)現在地に遷座。東照宮は1622年(元和
8)徳川家康7回忌に龍光寺僧秀観が遷座、境内に歯神がある。
(八王子事典の会「八王子事典」より)
境内には由緒書き等がないため判らなかったが、西玉神社に東照宮が
合祀されているというのは驚きだ。
関東討ち入り後に領国視察に出た徳川家康が、この平村から対岸の大神
へ渡ろうとした際に、多摩川の増水のために川止めにあったことから、平町
には家康に関する伝承が残されている。
この東照宮もそのひとつであろう。
西玉神社の社殿は北向きに建っているが、これも珍しい。